【技能実習・特定技能】ベトナム人が苦手な発音の改善方法まとめ
みなさん、本日もお越し頂きありがとうございます。
今回は、ベトナム人が苦手な発音の改善方法をまとめてみようと思います。実際ベトナムも日本と同様南北に長く、地方によって方言があり、それぞれ発声に特徴があります。ですので、人や場所によって苦手とする発音は違いますが、これは僕なりに技能実習生に教えた経験からの感覚です。
自分なりに考えた方法なので、学術的に正しいかは分からないのでご了承ください。
前回は、ベトナム人の日本語の発音について書いてみたので、まだご覧になってない方は是非ご一読いただけると幸いです。
前回のブログはこちら。
目次
1.【サ行について】
2.【ジャ行について】
3.【ヤ行について】
4.【ワ行について】
5.【ツの発音】
6.【まとめ】
1.【サ行について】
ベトナム語では[ s ]の発音は、[ sh ]のように発音します。
そのため、以下のような混同が起こりやすいです。
「サ」と「シャ」
「シ」と「シュ」
「セ」と「シェ」
「ソ」と「ショ」
改善方法:
ベトナム語では、[ x ]の発音の方がどちらかというと「サ行」に近いので、ローマ字で教える際は、[ s ]での発音を[ x ]ですると近い音になりやすいです。※「シ」のみ[h]を抜かして[ si ]。
サ × sa → 〇 xạ
シ × shi → 〇 si / xị
ス × su → 〇 xư / xụ
セ × se → 〇 xề / xẹ
ソ × so → 〇 xộ / xợ
xạ xị xụ xẹ xợ
xạ si xự xề xộ
「サ・シ・ス・セ・ソ」
2.【ジャ行について】
ベトナム語では[ j ]の発音はないので、[ ia ]のように発音します。
そのため、以下のような混同が起こりやすいです。
「ジャ」と「イァ」か「ヤ」
「ジュ」と「イゥ」か「ユ」
「ジョ」と「イォ」か「ヨ」
改善方法:
ベトナム語では、[ gi / d / r ]の発音が「ザ行」に近いので、ローマ字で教える際は、[ j ]での発音を[ gi / d / r ]ですると近い音になりやすいです。
以下では[ gi ]に統一して書いていきますが、学生によって[ gi / d / r ]を使い分けてみるといいかもしれません。
1.[ gi ]を長く発音する。
2.長く発音したら、後ろに母音をつけて、短く発音する。
3.少しずつ始めの[ gi ]の長さを短くする。
→「ジーーア、ジーア、ジア、ジァ、ジャ」
ジャ × ja → 〇 「gì ạ」
ジュ × ju → 〇 「gìụ」
ジョ × jo → 〇 「gì ợ」
「ジャ・ジュ・ジョ」
3.【ヤ行について】
ベトナム人の日本語の発音で気になるものの中に、半母音の「ヨ」が「ジョ」になってしまうというのがあります。
これは、ベトナム語の中に日本語の「ヤ・ユ・ヨ」にあたる音がないことが原因です。
では、どのようにすれば、正しく「ヤ行」の発音ができるようになるのでしょうか。
以下の2点に注意をすると良いと思います。
1.半母音である「ヤ行」は、舌の高さが母音と子音の間にある。
2.母音よりかは舌が上に盛り上がってるが、子音ほど舌の高さが上がっていない。
→舌の高さの上げ具合を微妙に調整する。
改善方法:
「ヤ」:
1.[ i ]と[ a ]の間にあるような感じをイメージ。
2.先に[ i ]を長めに発音して、それから[ a ]を発音する。
3.[ i ]と[ a ]の音を続けて発音し、少しずつ短く発音する。
4.ほぼ同時に発音するようなイメージでやると、「ヤ」になる。
→「イーーア、イーア、イア、イァ、ヤ」
「ユ」:
1.[ i ]と[ u ]の間にあるような感じをイメージ。
2.先に[ i ]を長めに発音して、それから[ u ]を発音する。
3.[ i ]と[ u ]の音を続けて発音し、少しずつ短く発音する。
4.ほぼ同時に発音するようなイメージでやると、「ユ」になる。
→「イーーウ、イーウ、イウ、イゥ、ユ」
「ヨ」:
1.[ i ]と[ o ]の間にあるような感じをイメージ。
2.先に[ i ]を長めに発音して、それから[ o ]を発音する。
3.[ i ]と[ o ]の音を続けて発音し、少しずつ短く発音する。
4.ほぼ同時に発音するようなイメージでやると、「ヨ」になる。
→「イーーオ、イーオ、イオ、イォ、ヨ」
「ヤ・ユ・ヨ」
4.【ワ行について】
ワ行は唇が丸くなりやすいので、
ワ:ウァと発音
ヲ:ウォと発音
と発音してしまいがちです。
改善方法:
1.唇に力入れないで、ボケーっとした感じにする。
2.口角(唇のはしっこ)を両手の人差し指で押さえる。
3.両手の人差し指が動かないようにして、「ワ」と発音する。
「ワ」
「ヲ」
5.【ツの発音】
ベトナム語の中に日本語の「ツ」にあたる音はありません。
そのため、いくら聞いても「チュ」と同じように聞こえてしまいます。
※「ツ」は[ t ]の口構えをしてから、その後すぐに「ス」を発音するという音です。
「ツ」が発音できない場合は、先に「ス」の発音を勉強してください。
下の改善方法から、自分に合うやり方で練習してみてください。
改善方法①:
英語が話せるベトナム人であれば、英語の「Cats」 の[ ts ] と同じと教えれる。
改善方法②:
1.2本の歯を閉じる。
2.舌先を上の歯の裏につけると同時に、「xu:ス」と発音する。
改善方法③:
1.舌の先を上の歯の裏あたりにつける。
2.ベトナム語の[ Trư:トゥ ]を息を吹きつけると共に、「xu:ス」の音を混ぜて強く発音する。
「ツ」
6.【まとめ】
今回はベトナム人が発音する際に、難しく感じるものを取り上げてみました。
当然、日本語はベトナム人にとっては外国語なので、母語にない発音は簡単には習得はできません。
繰り返し練習して、慣れていくしか方法はないので、温かく見守ってあげることがより良い関係を作っていくためには必要だと思います。
発音をもっとキレイにしたいという方がいらっしゃいましら、是非試してみてください!!
ベトナム技能実習生、特定技能人材のご採用、ご相談はメールにてご連絡お待ちしております!