【技能実習・特定技能】ベトナム人の日本語の発音
みなさん、本日もお越し頂きありがとうございます。
今回はベトナム人の日本語発音について見ていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
今、会社でベトナム人を雇っていたり、これから雇いたいと考えている方のお役に立てれば嬉しいです。
目次
1.【はじめに】
2.【間違いを指摘されやすい発音】
3.【日本語の発音】
4.【ベトナム語のアルファベット】
5.【まとめ】
1.【はじめに】
一般的にベトナム人の日本語の発音は、あまり上手くできていない事があります。
その理由は、結論から申し上げますと日本語の発音にはベトナム語にないものや、日本人からしたら異なる音でもベトナム人には同じに聞こえる発音があるからです。
これは日本人が、英語の[ l ]と[ r ]の区別がなかなかつかなく、発音ができないのと似ていますね。
2.【間違いを指摘されやすい発音】
・「サ行」「ザ行」「ツ」「シャ行」「ジャ行」「チャ行」「ピャ行」「ヤ行」
・「~ですか」などの間にある「ス」
また、リスニング(聞き取り)では、 「シャ行」「チャ行」「ビャ行」 が難しいようです。
3.【日本語の発音】 発音には、母音・子音・半母音があり、日本語では以下のように分類されています。
・母音: | ア行 | ||||||
・子音: | カ行 [ k ] | サ行 [ s ] | タ行 [ t ] | ナ行 [ n ] | ハ行 [ h ] | マ行 [ m ] | ラ行 [ r ] |
ガ行 [ g ] | ザ行 [ z ] | ダ行 [ d ] | バ行 [ b ] | ||||
パ行 [ p ] | |||||||
「ン」 | |||||||
・半母音: | ヤ行 [ y ] | ワ行 [ w ] |
※ここでは拗音・促音は省略。
4.【ベトナム語のアルファベット】
ベトナム語のアルファベットには [ f ]、[ j ]、[ ts ]、[ w ]、[ z ] の発音がありません。
そのため、「ザ行」「ツ」「ジャ行」「ワ行」の発音が難しくなってしまいます。
また、同じアルファベットでも日本語と発音が違うため、その音に置き換わったりしてしまいます。
ベトナム語では
・[ s ]は、[ sh ]のように発音。
例:「シ」が「シュ」
・[ ch ]は、「チャ・チュ」のように発音。
例:「チ」が「チュ」
・[ ts ]がないため、「ツ」が近い音の「チュ」
・[ z ]がないため、「ザ」が「ジャ」や「ゾ」が「ジョ」
となりやすいです。
[ j ]の発音も[ y ]に置き換わったりしてしまう事が多いです。
例:「じゃま」を「やま」と発音。
さらに、ベトナム語の中に日本語の「ヤ・ユ・ヨ」にあたる音もありません。
5.【まとめ】
このように言語の違いによる発音の難しさがあります。
ベトナム語には「タ」「チ」「テ」「ト」の発音はありますが、「ツ」の発音がありません。
また、「チ」については、[ ch ]は「チュ」と発音してしまうため、「チャ」「チュ」「チョ」の日本語でいう拗音になってしまいます。
ベトナム語は、「チャ」「チュ」「チョ」「ニャ」「ニュ」「ニョ」のような発音を非常によく使います。
ですので、身に付いた発音法に最も近いものが自然と頭に浮かび、使ってしまっているのではと思います。
同じように
・「サ」と「シャ」の混同
例:「佐々木(ささき)」が「しゃしゃき」になる
・「ザ・ジャ・ヤ」の混同
例1:「ゼロ」が「ジェロ」になる
例2:「月曜日(げつようび)」が「げつじょうび」になる
・「ス」の無声化
例:「そうですか」「ですね」が、「そうでっか」「でっね」という聞こる
などがあります。
日本人の視点ですと、やはり赤ちゃん言葉の様になってしまうと、真面目に映らないと思いますが、「ツ」がないため、この様になってしまうのも仕方のないことだと思います。
なかなか解決しにくい問題ですが、成人してから日本語の勉強を始めたため、やはり発音を矯正するのは時間がかかります。
自発的な日本語学習者の学生などならいざ知らず、あまり正しい発音ばかりにこだわり、矯正ばかりさせるとそこで不満がたまり、仕事に影響がでる恐れもあります。
すぐには矯正することは難しいですが、日本人の英語における発音の苦手意識があるのと同じように考えてあげると、お互いが楽になり、良い関係が築けると思いますので、是非この点を理解してあげると良いと思います。
次回はベトナム人が苦手な発音について、少し改善方法をまとめてみようと思います。ですので、是非そちらもご覧いただければ嬉しいです。
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